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どうぶつ畑

どうぶつ畑

最近の坊や

最近の坊や

去勢から数ヶ月、
人をどつくこともほとんどなくなり大人しくなってきた坊や。
でもまだ落ち着かない。
若いせいもあるんだろう。
仕方が無い。

動物園などではある程度歳のいったヤギは置かない。
確かに若い個体に比べて毛並みが悪くなり
個体管理も面倒になっては来るが、
落ち着いて大人しく、
いい味が出てきて安心して接客に使える。
坊やももっと歳を重ねれば
きっと接客のプロになってくれることだろう。
(と思う…)

合流からはや4ヶ月あまり。
開園中は来園者の安全のため合流はしていないが
休園日は一日中合流しているので、
なんとかみんなに混じって乾草を食べて
くつろぐことができるようになってきた。
時々ハッスルしてみんなに迷惑がられているが、
なんとなく距離感がつかめてきた様子。
でもやっぱりひとりでいることが多く、
ちょっとさみしい。 

ヤギの一日にも流れというものがあり、
ヤギ社会はその時間の流れにのっとって動いている。
舎内に入る時間とか、順番とか。
もちろん他のヤギたちは心得ているが、
坊やはまったくわからない。

舎内にはいる時間になって他のヤギたちが騒ぎ出したので
とりあえず一緒になってわたわたしてはみるものの
(というか俺が俺が!と一番前を陣取っては見るものの)、
その意味がわからず、
結局最後にはひとり取り残されてしまったり。

坊やがヤギ社会のルールを理解するのには
まだまだ時間がかかりそう。
早く他のヤギとおなかをくっつけあってくつろぐ姿を見たいものだ。
が、いつになることやら。
この甘えん坊で暴れん坊なこやつをできるだけ長く見守っていきたい。
はやく慣れてね。
でないといつまでたってもわたしはここを離れられないよ。



とりあえずこれで坊やの話はおしまい。
長々と1ヶ月、
お付き合いいただいた皆様ありがとうございました。
もしかしてぽっち以上に可愛がっていただけたかしら?
なんて思ったり。
 
そうそう、そういえば坊やにもとうとうお友達ができまして。
といってもヤギ友達ではなく、ポニー友達ですが。

彼女は精神年齢的に坊やと近いようで、
毎朝向かい合って一緒に乾草を食べ、
角をぺろぺろなめてもらったり
跳ねて遊びに誘ったりなぞしております。

種を超えた友情?
見ていてとてもほほえましい。
朝一番に彼女のところに挨拶に行ったりもするんですよ。

坊やのその後はまた機会がありましたら是非にでも。
そのときはまたお付き合いくださいませ。

2004年3月25日(木)の日記より


追記:わたしが動物園を離れた2005年7月現在、坊やは相変わらずのんびりとひとり生活を送っている。
  犬のように首にリードをつけて散歩させたりもしたが、どうもなじめないようで、あきらためた。
  昔と変わらず愛らしい顔は健在で隔離されていても人気はあるのだが、お客さんに野菜をもらうとき、
  はやくよこせ!もっとよこせ!とガンガン頭突きをするためこどもに引かれ、去られてしまうという悲しい性。

  今も元気にやっていることと思います。
  あ、そうそう。あんまり鉄柵に頭突きをしすぎて左の角も裂けました!
  右ほど流血にもならず、時間がたってポロッと落ちたので大手術にはならず。ので、左右均等な角になりましたー。(2006年1月20日)


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